競泳男子で、2016年リオ五輪にも代表として出場した古賀淳也が、以前からのドーピング問題で4年資格停止処分を受けることになりました。
2020年東京五輪の道が絶たれた古賀選手の、今後の去就は?
詳しく見ていきましょう。
この記事でわかること
古賀淳也選手とは?
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出典;Twitter
古賀淳也選手は、日本の競泳選手で、2009年水泳世界選手権男子100m背泳ぎの金メダリストでもあります。
1987年7月19日、埼玉県熊谷市に生まれ、家族みながなんらかのスポーツに取り組むスポーツ一家に育ちます。
(父は競争、兄はラグビー、弟は陸上、妹はソフトボール)
次男の古賀選手は5歳から埼玉イトマンスイミングスクール熊谷(現:埼玉スウィンスイミングスクール熊谷)で水泳を始めます。
小学生の時は地域のソフトボールチームにも所属し、選抜チームに選ばれたこともあったそうですよ!
本当にスポーツが大好きな子ども時代だったんですね。
2006年に春日部共栄中学高等学校を卒業し、
早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科に入学します。
オリンピックを目指して競泳に邁進しますが、2008年に惜しくも北京五輪の出場を逃してしまいます。
このことで一時は茶髪にピアスなど気持ちがたるみますが、その姿をみた白石宏トレーナーから「明日から、もう来なくていい」と言われて目が覚めます。
空手を習うことで精神統一や礼儀の精神を学び、それまで以上に競泳に真剣に向き合うようになりました。
2010年には熊谷市親善大使に就任、JOCのシンボルアスリートとしても契約を結びます。
▼2010年日本選手権で入江陵介を抑え1位になる。
2011年に現在の第一三共と雇用契約を締結し、翌年には活動拠点を米国に移してリオ五輪を目指し現役続行を発表。
リオ五輪選考会では専門種目の100m背泳ぎでは五輪出場を逃しますが、100m自由形で4位に入り、400mリレーのメンバーとして五輪出場しています。
そのほか、甘いマスクと隆々とした筋肉のギャップでも話題になっているみたいですね!
確かにイケメンで、特に女性からの人気がありそうです。
出典;朝日新聞
そんな古賀選手がドーピング違反で4年間の出場資格停止とあり、
古賀選手はもちろん、長年応援してきたファンの方々にとっても悲しい結果となってしましました。
今後の去就はどうなるのか
5月に発覚したドーピング陽性で、4年間の出場資格停止という処分が下されました。
国連のヒアリングなどで「意図的ではなかった」ことを証明できれば、期間は2年に短縮される可能性があったのですが…。
それだけ、意図的ではなかったことを立証するのは難しいのでしょうね。
古賀選手の今後の去就は、一体どうなってしまうのでしょうか?
年齢的なことを考えると、この4年間は非常に大きいと思いますし、何より東京五輪への道が絶たれてしまいます。
古賀選手にとっては、おそらく、東京五輪は「最後に目指す五輪」だったのではないでしょうか?
長い競技人生をかけて懸命に取り組まれていたと思いますし、こういった結果になってしまったことは、本当に残念としか言いようがありません。
最後の手段として、処分を不服とする場合のスポーツ仲裁裁判所(CAS)提訴という手もありますが、古賀選手の動向が気になりますね。
なぜドーピング陽性になった?
出典;朝日新聞
検査で陽性反応を示したことを受け、5月22日、古賀選手と日本水泳連盟が記者会見を開いています。
記者会見で古賀選手は、
「4月23日に最初にA検体が陽性という報告を受け、本当に信じられなかった。間違いじゃないかと。日を追うごとにこれが現実なのか夢なのかという、ショックの大きい状態だった。今まで僕自身がドーピングに対して厳しく考えてきたので、自分自身の体を通して禁止物質が出たということに対して、非常に恥ずかしい気持ちと情けない気持ちと、悔しさがあった」
出典;朝日新聞
と、思いを吐露しています。
口にするものは栄養の専門家に聞くなど、細心の注意をはらっていたという古賀選手ですから、その悔しさはいかばかりかと思います。
今年1月にインターネットで購入したサプリメントに禁止薬物が含まれていた可能性が高いとのことで、検出された禁止薬物は「LGD-4033」及び「SARM S-22」。
体内でのたんぱく質生成を助け、筋繊維の増大などの効果があるようです。
古賀選手は5年ほど前から自身で成分を調べて5種類ほどのサプリメントを使用していたとのこと。
今年2月から3月頃には、ある専門家からもらったリストに載っていたサプリメントを初めて使用していましたが、体調が悪くなったので自発的にやめたそうです。
その体調不良について古賀選手は
「おなかの調子が良くなかった。あとはサプリをたくさん取りすぎるということが、自分の性格に合わないなと感じたのもある」
出典;朝日新聞
と話しています。
そのサプリメントの中に禁止成分が含まれていたということですね。
サプリメントをリストに載せた専門家が誰なのか気になりますが、これに関しては明らかにされていないようです。
おそらく、同じ団体に属する近しい人物なのではないでしょうか。
その人物は一連の騒動をどう見ているのか、気になりますね。
CAS提訴の最近の例は?
今回の処分を不服とする場合、スポーツ仲裁裁判所への提訴という手もありますが、古賀選手がどうされるのか気になります。
最近あったCAS提訴の例を見てみましょう。
平昌五輪の出場資格を求めたロシア勢47名
2014年ソチ五輪のドーピング再検査で、IOCに違反を認定され五輪永久追放となったロシア選手たちがCASに提訴。
人数は最終的に47人となり、彼らは2月9日に開幕する平昌五輪までの資格回復を求めていました。
しかし、CASは2月9日、いずれの訴えも棄却したと発表しました。
CASは、ロシア選手団への選定手続きが不適切だったとする証拠もなかったと判断。
「ロシアオリンピック委員会が(ドーピング問題で)出場停止処分を受けたにもかかわらず、IOCは個人の選手に一定の条件の下で参加できるチャンスを与えた」
出典;SWI
とも述べています。
ロシアはその問題の根深さからみても処分は妥当だったようにも思えるのですが、どうでしょうか?
次の例もロシアとなっています。
タチアナ・レべデワらロシア3選手訴え
7月26日、IOCの処分を不服としてCASに提訴した陸上女子のタチアナ・レベデワらロシア3選手の訴えが退けられました。
この棄却処分で、2008年北京五輪の走り幅跳びと三段跳びでのタチアナ・レべデアの銀メダルが剥奪となっています。
また、北京五輪の陸上女子やり投げ銀メダルのマリア・アバクモワ、12年ロンドン五輪の自転車女子に出場したエカテリーナ・グニデンコの失格も確定しました。
ケースもそれぞれ違いますし、比べられるものでもないかもしれませんが、最近の訴えはすべて棄却されているのがわかりますね。
それだけ、一度下された処分を覆すというのは難しいのかもしれません。
イケメンと話題、結婚や彼女は?
以前は頻繁に更新されていたTwitterですが、ドーピング問題が発覚したからか、4月20日の投稿を最後に更新が途絶えています。
50m背泳ぎで派遣標準記録のⅠを突破しました!
— 古賀淳也 (@junya_koga) April 6, 2018
この種目は今回で9連覇になります。
これからも引き続き勝てるように頑張ります🙇🏻♂️ pic.twitter.com/HV5nriIMut
話は代わってイケメンと話題の古賀選手ですが、調べてみたところ、結婚や彼女がいるなどの情報はないようです。
もしかしたら表立っていないだけで、どなたか良い人がいるのかもしれませんが…。
いかにもモテそうな雰囲気なのに、あまり浮いた噂がないところは、さらに女性ファンの心をくすぐりそうですよね。
ネットの反応
■意図的では無いと思うけど、やはり本人がネットで購入した事実が有れば処分の軽減は難しいでしょうね。
誰かに貰ったり医師の処方だったり明確な違う理由が有れば処分軽減とかになるかもしれないけど1人を許せば他に事例が出来てしまうから連盟は許してくれないでしょうね。■アスリートとして年齢を考えると、ピークはとっくに超えて技術面でカバーをしなきゃいけない年齢だけど、その技術面に関してもやりつくしているのでしょう。何かに頼りたい気持ちもわかるが、ベテランとして良くわからない物をうかつに手を出してはダメです。
■これまでやってきた自分に対し残念であろうし、コーチ、応援してきた人達も肩を落としていることだろう。だからこそ故意ではなかったにしろ、口に入るものには注意して欲しかったし、サプリメントなら尚更。
仮に出場できる競技大会があるとすれば、持つ力を存分に発揮し、自らの潔白を証明して欲しいと思うし、それが逆に皆さんへの恩返しとならないだろうか。■真面目で努力家で優しくて、スランプから年齢おいてパワーアップして戻ってきて、魅力的な選手。製薬会社所属だからドーピングに関しては誰よりも細心の注意を払っていたと言ってた。自分で配合するようになったのも、体調が悪くなったからなんだよね。それなりにリスクもあるし、だから自分ひとりじゃなくて栄養士さん?にもみてもらってたはずなのに、なんでこんなことになっちゃったんだろう…
もうオリンピックどころか、4年も資格停止処分食らったら年齢的にも引退せざるを得ないと思う…
信頼してたはずなのに…ってところなのか、年齢によって感じる衰えを紛らわしていたのか…実力があるからこそファンとしても悔しい。出典;Yahoo!ニュース
最後に
いかがでしたか?
Yahoo!コメントには、ファンの方とみられる人のコメントも見られます。
古賀選手はもちろんのこと、今まで周囲で応援してきた人々にとっても非常に残念な結果となってしまいましたね。
古賀選手自身も長年支えてくれた周囲への感謝があると思いますし、それゆえに余計にふがいなく感じてしまうかもしれません。
厳しい結果ですが、それだけドーピングに対して厳しい目が向けられているという事、
禁止成分が身体から検出された時点で、潔白を証明するのは難しいという事がいえるのではないでしょうか。
今後は、古賀選手の動向を静かに見守りたいと思います。